【2022年9月28日更新】
2022年9月24日開催の一般社団法人日本先制臨床医学会理事会において当ブレインフォグ研究会が日本先制臨床医学会の所管研究会になることが承認されました。これにより、ボードメンバーは一般社団法人日本先制臨床医学会の理事・監事となります。また、運営も統括事務局が引き継ぐこととなります。
最近話題の症状「ブレインフォグ(ブレーンフォグ)」をご存知でしょうか?
今、新型コロナウィルス感染症の後遺症としてクリニックで訴えている人が多く、日本だけでなく世界中で確認されている「症状」です。
ブレインフォグは直訳すると「脳の霧」という意味で、脳に霧がかかったようにモヤモヤとして、普段からやっていることが混乱してできないなどの症状が出るものです。
ブレインフォグの症状は概ね以下のようなものを指しています。
- 頭がボーッとする(思考力の低下)
- 眠気が続くような感覚がある(睡眠の質の低下)
- 目の前のことに集中できない(集中力の低下)
- 色々なことを考えてしまい混乱する
- 頻繁に物忘れをする(認知障害)
- 言いたいことがスラスラ出てこず、言葉に詰まる
ブレインフォグは、新型コロナウィルス感染症の後遺症のひとつとして2020年の夏頃から注目されています。アメリカのノースウェスタン記念病院の最新研究では、新型コロナウィルス感染症の軽症患者100人を対象にした調査において、「集中できない・忘れやすい」といった症状を訴えた患者が81%に及んだという結果を報告しています。これは、頭痛やしびれといった他の後遺症よりも訴える患者が多く、長期に渡り頭がボーッとした状態が続き、症状によっては方向感覚を失ってしまうケースも存在するようです。
新型コロナウィルス感染症の後遺症としてのブレインフォグの症状はまだ詳しく分かっていないことも多く、現在も研究が進められています。
「ブレインフォグ」は正式な病名ではありません。
医学的に定義されたものはないため、ブレインフォグかもしれないと思って診察を受けても別の病名がつくことになるので注意して下さい。また、ブレインフォグに対する治療薬も現在わかっておりません。
研究会設立にあたって
我々、一般社団法人日本先制臨床医学会では、医学的に定義されておらず治療方法や処方薬もない「ブレインフォグ」に注視しました。この症状に対し、効果的な「予防法」「治療法」を探るために新たに「ブレインフォグ研究会」を設立致しました。
ブレインフォグ研究会 ボードメンバー
当研究会の直近の予定している活動内容
1.ブレインフォグの調査(WEBアンケート)および集計結果の公表
インターネットを使い広くWEBアンケートを行います。
実際に新型コロナウィルス感染症の後遺症診察にあたった医師がアンケート項目を監修しました。
2.現在治療法が確立されていない「ブレインフォグ」に対しての効果的な対処法の模索
日本先制臨床医学会には難病に対して世界最先端の治療法を紹介・実施しているドクターが在籍しております。
「ブレインフォグ」に対してもそのような経験豊富な医師が考える治療法を提案頂き、模索・公表していきます。
【2022年9月12日更新】
本日2022年9月12日発売の週刊プレイボーイNo39・40合併号の72ページ~にて、当会の川上智史理事が取材を受け、ブレインフォグについて解説致しました。
【2022年8月12日更新】
本日2022年8月12日放送のテレビ朝日系列『羽鳥慎一モーニングショー』にて、当会の川上智史理事がTV出演し、ブレインフォグについて解説いたしました。
【2022年8月3日更新】
コロナ後遺症「ブレーンフォグ」について産経新聞より取材を受け、その内容が2022年8月3日発売の産経新聞朝刊に掲載されました。 → 【産経新聞】新型コロナ後遺症「ブレーンフォグ」記憶力や集中力低下
【2022年8月1日更新】
アンケートへのご協力ありがとうございます。7月末迄のアンケートデータは研究を担当して頂く先生に情報提供致しました。アンケートは引き続き募集しております、ご協力をお願いいたします。返礼の発送は順次対応しております。(ブレインフォグ研究会 スタッフ一同)