[ 005 ] 高濃度ビタミンC点滴
概要説明
点滴でビタミンCを静脈に注入することで血中のビタミンC濃度を高め、美肌や疲労回復、がん治療などの効果を得る、今注目の抗酸化療法です。
超高濃度ビタミンC点滴では・・・
一般的なビタミン注射の60倍以上のビタミンC(アスコルビン酸)を点滴にて投与します。
人の細胞は、酸化して老化する過程で1日に1万~2万個が変異して、がん予備軍になりますが、超高濃度ビタミンC点滴は、抗酸化作用を利用したがん療法です。
抗酸化作用がある超高濃度ビタミンC点滴には、他にもシミや肝斑を改善する効果や、コラーゲン産生の活性化により肌にハリ、キメをもたらす効果、更に疲労回復効果もあります。
どうして60倍以上のビタミンCが投与できるの?
専用のビタミンC(アスコルビン酸25g含有)の医療用製品が輸入されています。輸入と聞くと防腐剤などが心配になると思いますが、このアスコルビン酸は保冷され、防腐剤を一切含んでおりません。
美容、抗疲労効果などにも適応できる専用のアスコルビン酸は、常時保冷保管されます。
G6PD検査
25g以上の高濃度ビタミン点滴を実施する場合、G6PD酵素異常症でないことを確認する必要があります。(少量の採血をします)G6PD酵素異常症とは、遺伝性の溶血疾患で、赤血球の膜が破れて、中のヘモグロビンが流出する現象です。 (アフリカ系黒人男性をはじめとして日本人を含め世界に数億人もいると推定)
検査結果報告には1週間程度の日数がかかります。
副作用
ビタミンCは過剰に摂取しても体にとって必要のない分は尿と一緒に排泄されるため、基本的に重篤な副作用がおこることはありませんが、空腹時に点滴をされると、吐き気などの症状がおこる方があります。その際は点滴を中止するとすぐに改善します。
他に、高濃度ビタミン点滴をしてはいけない方は、
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G6PD欠損症
心不全
腎不全
透析をされている方
糖尿病の方
などがあげられます