一般社団法人日本先制臨床医学会の第9回学術大会を、下記のとおり開催いたします。
開催概要
大会テーマ
AI・AGI時代に問う、新時代の医療
近未来の先端医療を先制する
日程
2026年11月14日(土)・15日(日)
会場
大崎ブライトコアホール
〒141-0001
東京都品川区北品川5-5-15
大会長

小林 正学
岡崎ゆうあいクリニック
院長
名誉大会長

福澤 嘉孝
学校法人愛知医科大学
理事・名誉教授

萬 憲彰
医療法人医新会よろずクリニック 院長

田中 善
医療法人仁善会田中クリニック 院長

川上 智史
尚絅学院大学健康栄養学群健康栄養学類 准教授

西谷 雅史
響きの杜クリニック 理事長・院長

新垣 実
医療臨床新美会新垣形成外科 理事長
日本臨床カンナビノイド学会 理事

船戸 祟史
医療法人社団崇仁会船戸クリニック 院長
がん予防滞在型リゾートリボーン洞戸 代表
参加費
当日価格
医療従事者:20,000円
一般:15,000円
学生:3,000円
※当日参加は現金払いのみ
早割価格
医療従事者:15,000円
一般:10,000円
学生:3,000円
【早割価格の申込期限】2026年10月30日(金)
主催
一般社団法人日本先制臨床医学会
運営
一般社団法人日本先制臨床医学会 統括事務局
〒113-0033
東京都文京区本郷2-31-2-2F
TEL:03-6240-0179
お問い合わせ:平日10:00~17:00
大会長挨拶
近年、人工知能(AI)の進歩は著しく、すでに医療の現場においても様々な領域での活用が進んでいます。とくに画像診断では、肺結節や乳がん、糖尿病性網膜症の早期発見においてAIが医師を補助するシステムが実用化され、診断の質と効率の向上に貢献しています。また、電子カルテや生活習慣データの解析を通じて、疾患リスクを予測するAIモデルも登場し、個別化医療や予防医療の発展を後押ししています。
さらに、手術支援ロボットや装着型のリハビリ支援スーツなど、ロボティクスとAIの融合によって、治療や介護の現場でも精度と安全性の向上が図られています。とくに最近では、AIが内視鏡下や腹腔鏡手術における術中画像や力覚センサーの情報をリアルタイムに解析し、一部の縫合や切開操作を人間の介入なく実行できる段階に達してきたとの報告もあり、手術自動化の可能性が現実味を帯びています。
このような現在の延長線上にある次のステップとして、AGI(Artificial General Intelligence:汎用人工知能)の登場が予測されています。AGIとは、人間と同等の汎用的な知的能力を持ち、多様な状況に柔軟に対応できるAIを指します。近年の技術進展を踏まえ、多くの研究者は2030~2045年の間にAGIが実現する可能性があると見ています。
AGIが医療に導入されれば、膨大な医学的知識と臨床データを瞬時に統合し、最適な診療方針を提示することが可能となり、医師の従来の判断業務は大きく変容することになるでしょう。
さらにその先には、AGIが自己改善を繰り返すことで出現するとされる、ASI (Artificial Superintelligence :人人工知能)が想定されています。ASIはあらゆる知的能力において人間を上回る存在であり、AGI出現後、数年から数十年以内に登場する可能性があるとされています。
こうした未来において、医師には新たな役割が求められます。情報の収集や診断・治療の選択といった領域はAIが担う一方で、患者の感情に寄り添い、価値観を理解し、倫理的判断を下すといった、人間にしかできない本質的な部分がより重要になると考えられます。
2026年開催予定の先制臨床医学会学術総会では、「AI ・AGI時代に問う、新時代の医療」を主題に、AIに精通した専門家および人間らしい医療を実践する臨床家を招き、未来の医療について議論を深めてまいります。技術と人間性の融合を見据え、参加者の皆様とともに次世代の医療の在り方を考える場としたいと考えております。
当会の学術大会では毎年多くの企業様に支えられて開催してまいりました。例年のお願いで恐縮ではございますが、本年も当会の学術大会をご支援頂ける企業様と素晴らしい学術大会を開催すべく、準備に取り掛かりたく存じます。
昨今の日本経済の今後を考えると、厳しい経営環境に置かれている企業様もお有りでしょうが、ぜひ、第9回学術大会にもご支援の程、何卒、宜しくお願い申し上げます。
大会長 小林 正学