[ 011 ] グルタチオン点滴療法

免疫療法
3つのアミノ酸から得られる強力な抗酸化作用

概要説明

グルタチオンとは、人間の体内に広く分布するペプチドという化合物で、グルタミン、グリシン、システインなどの3つのアミノ酸で構成されています。強力な抗酸化作用があり、人間の身体をさびつきから守ってくれる代表的な物質ですが、20代をピークに、加齢とともに体内では減少していきます。

グルタチオンは、フリーラジカルや活性酸素から細胞を保護する補助的役割により、従来より保険薬としても「妊娠悪阻、晩期妊娠中毒、慢性肝疾患、放射線による白血球減少、宿酔、口腔粘膜の炎症」などに使用されております。

グルタチオン製品

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施術方法

グルタチオンは胃腸ではほとんど体内に吸収されません。そのため経口では効果が期待できないため、点滴で投与するのが一般的です。

    理想的には週に1〜3回の頻度です。
    1回の所要時間は濃度により異なります

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グルタチオン点滴の効果

強肝作用

    アルコールの取り過ぎによって発生した脂肪肝の解消

発がん抑制作用

    体内の毒物は、グルタチオン抱合によって中和、解毒され、排泄されます。グルタチオンが、がん細胞を排除する力もあることがわかっています。

美容作用

    グルタチオンは、皮膚の色素メラニンを消去します。

抗酸化作用

    グルタチオンは過酸化水素や過酸化脂質を還元するので、体内のさび止め、皮膚の老化も防ぎます。脳卒中や心筋梗塞、不妊、血管の若返り、白内障、糖尿病の予防、低血糖症、関節炎、アレルギーにも有効ではないかと言われています。

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他の適応症

肝臓の解毒を助ける働きもあるので、ウイルスやアルコールによる肝障害にも効果があるほか、アメリカでは、多くの疾患に対して、特にパーキンソン病に対するグルタチオン大量点滴が行われています。

パーキンソン病の通常薬が効かない例に対して、大量点滴投与臨床試験も行われており、症例によっては非常に効果が認められています。

またグルタチオンは、抗ガン剤の副作用で見られる末しょう神経障害に対しても有効です。

さらに多発性硬化症や線維性筋痛症といった特効薬のない難病の治療に対しても用いられており、多発性硬化症では神経症状の緩和、線維性筋痛症では疼痛緩和などの効果が見られています。

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副作用

高容量グルタチオン点滴は、副作用のほとんどない安全な治療法です。稀に頭痛と吐気・嘔吐を訴えることがありますが一過性であり、投与を中止することで速やかに改善します。

ごく稀ですが、特定の遺伝的素因を持った方が摂取した場合、インスリン自己免疫症候群を引き起こし、低血糖状態になることがあります。その場合の具体的な症状としては、冷や汗、手足の震え等の症状が報告されています。

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適応症状

    パーキンソン病
    抗がん剤による神経障害
    多発性硬化症
    線維筋痛症
    気管支喘息
    アレルギー
    慢性肝疾患
    閉塞性動脈硬化症
    原因不明の急性・慢性湿疹
    慢性疲労症候群
    レビー小体型認知症など
    アルコールや肝炎ウイルスによる慢性疾患
    風邪を引きやすい
    薬物中毒
    湿疹、皮膚炎、じんましんなどの皮膚疾患
    炎症後の色素沈着
    放射性療法による副作用
    慢性疲労症候群
    化学物質の暴露
    抗酸化
    美白

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