[ 002 ] 消化管・大腸内視鏡検査
検査・予防
内視鏡で医師が直接がんの部位を観測する
概要説明
直接医師の目でがんになっている部位を特定する検査です。主に上部消化管(口から胃のあたりまで)と下部消化管(大腸)で対応が分かれます。
また食道がん、胃がん、大腸がんなどの早期発見に有用なNBIという特殊光を用いた観察もあります。
この検査の目指すところ
主には癌の早期発見、消化管潰瘍の発見および治療、必要に応じて組織検査、ピロリ菌のチェックなども同時に行うことができます。
上部消化管内視鏡検査の場合、医院によっては経鼻内視鏡も可能で、特に苦手な方の場合は麻酔下での内視鏡もあります。
大腸検査で苦しい原因
下剤などの前処置
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これは患者さん本人にある程度頑張って飲んでいただくしかありません。
内視鏡挿入時の苦痛
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これはもっとも内視鏡医の腕が出るところです。予め事前の問診で腹部の手術歴の有無、癒着がないか、便秘傾向かどうか、以前大腸憩室などがなかったか、などをお聞きして情報共有しておくべきでしょう。
検査後の腹痛
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これは内視鏡挿入時の操作、それから送気する空気の量に左右されます。
これらの3点に気を付けることで、患者様にびっくりしていただけるような楽な検査が可能となります。
そして一番重要なことは無理をしないこと。
常に患者様とコミュニケーションをとり、挿入困難と判断した場合はその後の検査遂行の 痛みを考慮し中断する勇気も必要です。その場合はカプセル内視鏡などを検討しましょう。