[ 007 ] 酸化ストレス度と抗酸化力

検査・予防
体の活性酸素による酸化的傷害度を測定する

概要説明

生体の酸化ストレス度(活性酸素・フリーラジカルによる酸化的傷害)と抗酸化力(活性酸素・フリーラジカル消去能)を安定した検査法で簡便・短時間・高い再現性で測定することがでます。

がんや動脈硬化疾患、または老化を促進するこれらの程度を知ることで現在の生活でよいのかどうか、改善の余地があるのかどうかを知ることができ、未病のために役立てることができます。

スペーサー

d-ROMs Test の仕組み

酸化ストレスとは”生体の酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、酸化状態に傾き、生体が酸化的障害を起こすこと”です。

d-ROMsテストは、生体内で活性酸素・フリーラジカルによって生産された血液中のヒドロペルオキシド(R-OOH:活性酸素・フリーラジカルにより酸化反応を受けた脂質・タンパク質・アミノ酸・核酸などの総称。酸化ストレス度のマーカー)の濃度を呈色反応で計測し、生体内の酸化ストレス度を総合的に評価します。

血液における、活性酸素・フリーラジカルによる代謝物(ヒドロペルオキシド)を分析測定し、数値化したものです。

表1
スペーサー

BAP Testの仕組み

血液中には、過剰に発生した活性酸素・フリーラジカルに対抗する抗酸化物質が多く存在します。
内因性抗酸化物質にはアルブミン、トランスフェリン、セルロプラスミン、ビリルビン、尿酸、還元グルタチオンなどがあり、外因性抗酸化物質には、トコフェロール、カロテン、ユビキノン、アスコルビン酸、メチオニン、フラボノイド、ポリフェノールのどがあります。
BAPテストでは、これらの血液中抗酸化物質が活性酸素・フリーラジカルに電子を与え、酸化反応を止める還元力を総合的に評価します。
簡単に言い換えると、過剰な活性酸素・フリーラジカルをどれくらい打ち消す力があるかをみるもので、血液中の還元力(酸化に対抗する力)を分析測定し、数値化したものです。

表2
スペーサー